2014/08/05 | category:絲原家の正月行事
「穢浄(けじょう)とは、家の内外を祓い清め、一年間の罪穢を除いて、清々しく新年を迎えるためになされる行事です。解除と書くのが一般的なようですが、うちでは昔から穢浄という字を当てていました。この行事も代々続いており、いつも...
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「昔から私のうちでは、十二月四日から正月の準備が始まります。寺から和尚さんを迎え、先祖に感謝する歳満(さいみて)の行事をするのがこの日なのです。以前は、早くから雪も降り始め、この付近は一面銀世界のこともありましたが、近頃...
絲原家の居宅は江戸時代末期から大正時代末期にかけて十代徳右衛門の植林した木材を使って建築されたものです。建坪約350坪、床面積500坪のこの屋敷は本格的な書院造りで、部屋数が40室もあります。書院は明治時代の南画家田能村...
終戦後、農地改革で多くの山林、田畑を失ったにもかかわらず、優れた美術工芸品を今に残すのも、絲原家の当主が代々、和歌・俳諧・茶道などの風雅の道を極められていた証しです。 現当主十四代義隆氏は先代からの山林業を受け継ぎ、島...
2014/08/04 | category:絲原家の正月行事
たたら製鉄は、松江藩の保護政策のもとで歴史を経るとともに大きく成長し、絲原家も五代徳右衛門が藩内五鉄師の一人となり、酒造業も開始しました。七代吉三郎の時代には鉄師頭取を許され、さらに十代徳右衛門は田畑山林の開発も行い、た...
八俣遠呂知(やまたのおろち)(八頭八尾の大蛇)退治で有名な須佐之男命(すさのおのみこと)が詠んだとされる「八雲立つ 出雲八重垣妻ごみに 八重垣つくるその八重垣を」(「古事記」より)から出雲と呼ばれるようになったという出雲...
神話の故郷、奥出雲の山あいに、鉄師頭取(てつしとうどり)の栄光を受け継ぐ旧家、絲原家。歳神様をお迎えする正月に関わる行事の数々は、長い歴史をかけて培われてきた伝統と文化の偉大さを教えてくれます。古き日本のよき風習を今に残...
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