正月飾り 餅花・繭玉

一年の計は元旦にあり、といわれるように、お正月は縁起を担いで前途を祝福するときです。そして少しでもよい縁起に出会えることにより、将来、必ず幸運を招来すると願い、人々は縁起物の破魔矢を買い求めたり、七福神や宝船を飾ります。
豊作や豊収を祈る縁起物の一つ、繭玉や餅花は地方によっては一月十五日の小正月の行事に飾りつける場合もありますが、加賀地方では正月、玄関飾りやお座敷につるします。加賀の繭玉は舞玉とも紅鯛(べんだい)とも呼ばれ、最中の皮を着色して作られたピンポン玉大の繭やお多福、大福帳などを、歳神さまが依代(よりしろ)として宿りたまう年木の枝垂れ柳や榎などに賑やかに飾りつけます。外は冬枯れでも家の中は五穀豊穣の極彩色です。

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