正月飾り 切り紙・垂れ紙

注連縄(しめなわ)や注連飾り、餅飾りなどにつけられている紙垂(しで)は四手とも呼ばれ、神事で使われる御幣と同様に、神が降りられる道標であり、依代(よりしろ)であると考えられています。ただ、地方により、御幣は神そのものと理解されているところもあり、御幣の切り方だけでも全国には数限りなく存在します。
正月に使われる切り紙は、紙垂や御幣をより民俗的にしたものが各地で見られ、宮城県の切子(きりこ)や新潟県の八丁紙(はっちょうがみ)、石川県能登の寶来(ほうらい)や山梨県の前掛(まえかけ)、和歌山県高野山の寶来などが知られています。切り紙の形は、半紙の半面に七福神や鶴亀などおめでたいものを切り透かしたものと、紙垂や御幣のように垂れ下がるような切り方のものの二種類があります。飾るときは、神棚や鏡餅、あるいは床の間や玄関などに貼り下げ、歳神さまのおいでを待ちます。

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