正月の遊び(しょうがつのあそび)

お正月の唱歌にあるように、お正月の遊びは古くから親しまれてきたものが多くあります。
◆カルタ
歌留多、骨髀とも書かれ、ポルトガル語のcartaに由来します。室町時代(16世紀後半)
にポルトガルより伝わったとされ、48枚のカードからなりたっています。平安時代からある貝合わせから変化して歌カルタヘ、また花カルタ(花札)などに発展したといわれます。
◆百人一首(ひゃくにんいっしゅ)
日本固有のカルタです。平安時代の貴族の遊びであった貝合わせを江戸期に発展させた歌カルタです。藤原定家の撰とされる小倉百人一首、ほかに伊勢物語、源氏物語、古今集などの歌カルタがあります。
◆貝合わせ(かいあわせ)
蛤などの二枚貝の殻を何組も散らし、もとの貝どうしを合わせる遊びです。貝の内側に絵や唄を描いて取り合う、歌カルタの原型となりました。貴族の教養を高める遊びとされていました。
◆双六(すごろく)
盤双六と絵双六があり、前者はインドより中国を経て奈良時代には日本へと伝わり、賭博となって禁止されます。絵双六は、紙に描かれたいくつもの区切りをサイコロの目に従って振り出しから上がりまで、早く進むのを競うもので江戸時代には紙の双六盤ができ、道中双六や人生双六などができました。
◆独楽回し(こままわし)
奈良時代に高麗(こま)から伝わったのが名の由来です。当初は宮中の年中行事の余興として楽しまれていました。子どもの遊びとなったのは平安時代後期とされます。
◆羽子板(はごいた)
宮中の優雅な遊戯として興じられていた羽根突きは、江戸時代に入ると町屋の女の子の遊びとして流行しました。

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