2014/08/06 | category:絲原家の正月行事
「元旦の朝は金屋子神社参拝から始まります。金屋子神社は私のうちの敷地内に祀られており、私どもの守護神になります。金屋子様は女神なので、怒らせないように男だけで参拝しますが、これは、たたらという製鉄業が男中心の社会というこ...
読む
「私どもの守護神である金屋子神社に参拝したあと、三の間で一族郎党で年越えの挨拶をいたします。いつも一緒にいるのに、と思われるかもしれませんが、親しき仲にも礼儀ありだと思いますね。これも先代がしていたのと同じことを繰り返し...
2014/08/05 | category:絲原家の正月行事
書院祭壇には、絲原家定紋抱茗荷(だきみょうが)紋幕が張られます。 掛軸は中央に「御神號図」、左右に「大黒天恵比寿天図」松村景文筆双幅。 掛軸の前の正月飾りは、裏白と神馬藻(じんばそう)を敷いた丸と楕円二種のお鏡の上に...
「玄関の前に置く門松をはじめ、書院などの正月飾りは私どもの山や田畑からとってきた松竹梅、裏白や葉牡丹、そして干してあった藁などを使って、うちのものが総出で作ってくれます。注連縄や三宝作りは二十八日からとりかかり、三十一日...
「餅つきはにぎやかで楽しい行事です。最近は昼から始めて、夕刻には終わるような予定でつきますが、以前は夜明けまでかけてついたものです。差し杵を使ってつくので、うまい餅をつくためには、最低でも五人の男衆がいります。土間にむし...
「穢浄(けじょう)とは、家の内外を祓い清め、一年間の罪穢を除いて、清々しく新年を迎えるためになされる行事です。解除と書くのが一般的なようですが、うちでは昔から穢浄という字を当てていました。この行事も代々続いており、いつも...
「昔から私のうちでは、十二月四日から正月の準備が始まります。寺から和尚さんを迎え、先祖に感謝する歳満(さいみて)の行事をするのがこの日なのです。以前は、早くから雪も降り始め、この付近は一面銀世界のこともありましたが、近頃...
絲原家の居宅は江戸時代末期から大正時代末期にかけて十代徳右衛門の植林した木材を使って建築されたものです。建坪約350坪、床面積500坪のこの屋敷は本格的な書院造りで、部屋数が40室もあります。書院は明治時代の南画家田能村...
終戦後、農地改革で多くの山林、田畑を失ったにもかかわらず、優れた美術工芸品を今に残すのも、絲原家の当主が代々、和歌・俳諧・茶道などの風雅の道を極められていた証しです。 現当主十四代義隆氏は先代からの山林業を受け継ぎ、島...
2014/08/04 | category:絲原家の正月行事
たたら製鉄は、松江藩の保護政策のもとで歴史を経るとともに大きく成長し、絲原家も五代徳右衛門が藩内五鉄師の一人となり、酒造業も開始しました。七代吉三郎の時代には鉄師頭取を許され、さらに十代徳右衛門は田畑山林の開発も行い、た...
Menu
HOME
TOP