地方ごと家ごとにみる伝承の供え方

生命力の形として心臓を示すといわれる鏡餅。元来は平らなものが中心でしたが、最近は中央がふくらんだものを陰(月)陽(日)と歳を重ねて二つ盛るのが一般的です。しかし地方や家により伝承された餅の数、色の決まりがあり、聖数の三つ重ねや本来仏界での「地水火風」の四徳を示す四つ重ねを吉祥に通じると好むところもあります。
鏡餅は三方にのせ、縁起のよい橙(だいだい)や串柿、昆布、裏白、譲り葉などを添え、床の間などに飾り、神棚や家の各部屋、仕事道具などにも供えます。
宮中行事の歯固め(歯は年齢のこと)の儀式にも通じ、お供えした鏡餅は神聖な直会(なおらい)の食物として無病息災を祝い、鏡開きに家族でいただくのです。

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