美山荘(京都) 1

家族が揃ったときに、形も話題になる野山の幸の絵馬重

京・洛北の果て、丹波の峰々が迫る花背の里。江戸時代、天皇家の御料地だったこの地は山里の趣のなかに雅やかな風情が漂います。かつて大悲山峯定寺(だいひざんぶじょうじ)の行者のための宿坊であった料理旅館「美山荘」。ご主人・中東久人さんの手がけるおせちは、絵馬形の三段重に45品を詰めた贅沢なもの。黒豆や五万米(ごまめ)、数の子、煮しめなどの定番に加えて、塩蔵した黒川茸や虎杖(いたどり)を煮含めた一品や芽萱草、むかご松風など、雪深い美山荘の知恵と美味がいずれの段でも味わえます。地の野菜、地の魚を使って作られるというおせち。鯉や鮎などの川魚が入るのも山里ならではです。
「変わらないように変えていく」——新鮮な発想と技をも盛り込んだ美山荘のおせち。花背に居を構え野山を描いた襖絵などを美山荘によせた版画家・徳力冨吉郎氏デザインの干支の絵馬を蓋にした杉重に美しく詰められます。

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