後藤加寿子—さっぱり優しい味わいの和風ポトフーを 1

茶道・武者小路千家の十三代家元夫人だった母・千澄子さんから、懐石料理の心と技を学んできた後藤加寿子さん。そのおせちは、お母さま譲りの正統派の品々に、嫁ぎ先である後藤家の静岡の海の幸を加えたもの。またローストビーフやポトフーなど、お嬢さま世代向けの味も加えて調味されています。
「お正月も三種の祝い肴はおせちの原点で欠かせませんが、あとはお好きに。一つのテーブルを囲むことのほうが、味の伝承には大切ですから」と後藤さん。「正月迎えという日本文化の精神は次世代に残さなくては」と語られます。後藤家ではそれぞれに心に深く刻まれた”味覚”を通して、歴代の家族の「時間」や「思い」が何層にも積み重ねられています。
ここでは、千澄子さん直伝の棒だらの炊き合わせと、おせちの合間にほっとする和風のポトフーを教えていただきました。

武者小路千家の長女として京都に生まれ、母・千澄子さんから懐石料理の心と技を学ぶ。懐石料理をはじめ、日本料理全般に通じ、また、海外で異国素材に出会っては、日本料理のヒントを得ていられるそうです。料理教室「さんしょの会」主催。

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